出血には、2種類あります。1つは静脈からの出血で、もう1つは動脈からの出血です。
a. 静脈からの出血
静脈からの出血の特徴は血液の色が黒く、ジワッと出血します。少し太い静脈からですと、黒い血液が溢れるように出血します。静脈からの出血の止血の原則は圧迫です。圧迫する時間は最低5~10分間位は必要です。圧迫をしている途中で、圧迫を解除すると出血量が増加しますので、途中で圧迫を解除することのないようにしましょう。出血量が多いようなら、医療機関を受診してください。
b. 動脈からの出血
静脈からの出血の特徴は血液の色が鮮紅色で、拍動性に勢いよく出血します。
動脈から出血は出血量も多く、直に医療機関にて適切な処置が必要です。応急処置としては、出血部位より心臓側の動脈を縛ることです。縛る強さは出血が止まる程度です。
◆◇◆ 軽い出血 ◆◇◆
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包帯はきつく締めすぎると神経を圧迫して血液の循環が悪くなる。 |
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折りたたんだ消毒ガーゼを傷口にあて、更に小さく折りたたんだ消毒ガーゼを重ねて包帯をする。 |
◆◇◆ 動脈の出血や極く醜い出血 ◆◇◆
動脈の出血や極く醜い出血の時に行う。しかし、長時間に渡り動脈を遮断することは組織が壊死を起こすことから、なるべく早く医療機関を受診することが大切です。医療機関の受診に時間がかかるようなら、皮膚の色が変わるようなら、遮断を一時的に解除することも必要となります。
差し込んだ棒を引き上げながら廻して、出血が止まるまで充分締める。出血が止まったら、ゆるまないように棒の端をもう一本の布切れなどで止める。
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