凍傷もやけどと同様、その程度によって局所の凍傷には段階がありますが、あまり明確ではないので代表的なものをご紹介いたします。
凍傷1度 感覚が無くなり青白くなる。暖めると赤くなって痛む。(回復します。) 凍傷2度 やけどと同じ様な水ぶくれができる。(適正な処置をすれば回復します。)
凍傷3度 骨や筋肉といった皮下組織にまで壊死や潰瘍が起こり、黒く変色する。(壊死した部分は回復しません。)
【軽度の凍傷】 水ぶくれになっていない程度であれば、よくマッサージしたり、手足の指などであれば、よく動かします。また、感覚が戻るまで、温水に浸けておきます。この場合、ぬるま湯から徐々に温度を上げていきます。 患部に水泡(水ぶくれ)が、できた時には、つぶしたり破ったりしないようにします。細菌が感染して化膿する恐れがありますので消毒ガーゼで保護し、なるべく早く医師の診察を受けましょう。
【重度の凍傷】 消毒ガーゼで患部を保護し、速やかに医師の診察を受けなければなりません。壊死を起こした患部は回復する可能性がありませんので切断することになります。
【低体温】 凍傷とは別ですが、凍傷が起きる場合、同時に低体温になる環境が想定されますので簡単に紹介いたします。 低体温とは、外気温が下がると人間は体温を一定に保つために、内部の熱の生産量を増やします。しかし、この生産量では間に合わないほど外気温が下がると体温が下がり始めます。体温が27℃以下になると仮死状態になるといわれ、蘇生の可能性はかなり低くなります。20℃を下回ると凍死に至ります。低体温を防ぐには、冷たい外気を避け、衣服を乾燥した清潔なものに替え、暖かいものを飲ませます。(※この時、お酒は避けます。)
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