【熱射病(日射病)】 ◆熱射病とは◆ 頭や首を長い時間、直射日光に当てていると、急に倒れることがあります。また、蒸し暑い密閉状態の室内に長時間いたときにもめまいや吐き気を訴えて倒れることがあります。 熱射病になると、顔色が悪くなり、脈も速くなり、次第に呼吸も速くなってきます。ときには、けいれんを伴うこともあります。
◆手当◆ ・風通しのいい涼しい場所に、頭を少し高くして寝かせます。体をしめつけている衣服はゆるめるか脱がせるかします。さらに冷水で頭を冷やし、意識があればアルコールを含まない冷たい飲みものを飲ませます。 ・意識がはっきりしない時は、冷たいタオルで体を冷やしたり、上着などで涼しい風を送り、至急、救急車を呼ぶか病院へ運ぶなどして、医師の診察を受けましょう。ひどいときには、呼吸が止まることもありうるので、患者の呼吸の有無には十分に注意しておく必要があります。
【脳貧血】 ◆脳貧血とは◆ 脳へ流れる血液の量が一時的に減少し、立ちくらみがして倒れる上体のことをいいます。 初めは、生あくびや冷や汗が出てきて吐き気を感じます。そして、急に気分が悪くなって、目の前が真っ暗になり倒れます。
◆手当◆ ・意識を失って倒れたら、ベルト・帯など、体をしめつけているものをゆるめ、頭を低くして顔を横向きにした状態で寝かせます。 窓を開けて風通しをよくします。ふるえ上がるようであれば、薄い毛布を一枚かける程度の保温をするようにしてください。 ・意識が戻れば、番茶・コーヒー・紅茶等の温かい飲み物を飲ませて、しばらく安静にします。すぐに歩かせるようなことはせず、そのまま静かに寝かせておくことが大切です。 ・脳貧血で一番こわいのは、倒れたひょうしに頭などを強打することです。鼻や耳などから出血したり、意識が戻らないときは頭部を強打している証拠なので至急、救急車を呼ぶか往診を頼むようにしましょう。
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