<帯祝い> 妊婦が 妊娠5ヶ月目の戌の日に、腹帯を巻いて妊娠を祝い、出産の無事を祈るのが 「帯祝い」です。 これから先の妊娠と胎児の無事を願う儀式で、安産であるようにと祈願します。儀式に用いる帯は、一般に「岩田帯」といいます。また、妊婦が腹に帯を巻くことからその儀式を「着帯式」と呼んでいます。昔は、この帯祝いのために紅白の絹の帯を二筋と普段に使用するためのさらし木綿一筋を妻の実家から送るのが習わしでしたが、今では地域の安産祈願で有名な神社から授かることになっています。
出産祝い金額の目安 |
兄弟・姉妹 |
10.000 |
親類 |
5.000・10.000 |
勤務先関係 |
5.000・10.000 |
友人・知人 |
5.000・10.000 |
隣近所 |
3.000・10.000 |
〈お七夜〉 赤ちゃんが生まれた日から数えて、7日目のお祝いをお七夜といいます。 昔は、親しい間柄の長寿の方や、尊敬できる親戚の方が揃って、赤飯に尾頭付きの料理でお祝いをしましたが、最近はごく親しい人を招いて、内祝いの形をとるほうが多いようです。赤ん坊の名前は、法律では生後2週間以内に決めることになっていますが、通常、お七夜に「命名の義」が行われるしきたりがあります。
<お宮参り> 地方によって異なりますが、生後男児30日、女児32日で「お宮参り」を行います。お宮参りとは親が生児を神社に連れて行き、将来の健康と幸福を祈願するものです。新生児は、土地の神である「産土神(うぶすながみ)」のところへ行って、その土地で生まれたことを報告し、お守りをもらい、身につけることによって氏子の仲間入りができました。産婦の身体は、出産後ある一定の期間、汚れていると考えられ、出産の安全を守護する「産神」以外の神からは、遠ざかっていなければなりませんでした。生後何十日かたってから宮参りをする理由はここにあります。
<お食い初め> 「お食い初め」は、赤ん坊に生まれて初めてご飯を食べさせる儀式で、その赤ん坊が一生食べ物に苦労しないようにとの願いが込められています。箸ぞろえ、箸祝い、歯固めともいい、生後百日目か百二十日目に行います。 正式には、母方の実家から贈られた家紋入りの漆器の祝い膳を使い、茶碗、お椀、箸などはすべて新しいものが使われますが、現在では、プラスチック製のベビー用食器セットを新調し、そのまま離乳食用に用いる方が多くなっています。
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